葬儀での挨拶にあたって
日ごろの挨拶や大勢の前でのスピーチなどの機会はあるというかたも、特別な場合のスピーチというものは、様々なルールや形式があり難しいものがあります。
告別式の弔辞などは、形式やルールに加え故人への敬意、喪主や遺族の心情に配慮しながら、真心を込めて厳粛な態度で挑みたいものです。
美辞麗句の乱用よりも、別れを惜しむ素直な心情を込めた挨拶を行いたいものです。
葬儀の挨拶例文
お通夜の挨拶
通夜ぶるまいの前
本日はご多忙にもかかわらず、亡き○○のために、お通夜のお焼香を賜りまして誠にありがとうございます。
○○もこのように皆様に見守られまして、喜んでいることと思います。
故人の在りし日のことなどもお聞かせいただければと思い、大変ささやかではございますが、粗茶などをご用意いたしました。
どうか今しばらくお付き合いいただければ幸いです。
なお、明日の葬儀は、○時からとなっておりますので、宜しくお願いいたします。
本日は誠にありがとうございました。
通夜ぶるまい終了時
本日はご多忙にもかかわらず、誠にありがとうございました。
おかげをもちましてとどこおりなく通夜を終えさせていただきました。
もう夜も更けてまいりました。
明日のお仕事に差し障りがあってはと存じます。
本日はこの辺で終了させていただきたいと存じます。
皆様、どうぞご自由にお引き取りくださいませ。
弔辞
親族への弔辞
叔父の死を悼んで
叔父さん長い人生ご苦労様でした。
床につかれてから1年、あんな大病だったのにまわりに苦しさを見せず、ひとことも弱音をはかないで、逆に心配する私たちを慰めてくださいました。
最後まで希望を失うことなく、私たちを愛してくれた叔父さんの闘病生活を見て、肉親としてどれほど誇りに思ったことでしょう。
叔父さんも、もう苦しむ事も辛い事もありません。
どうかやすらかに眠ってください。
友人・同僚への弔辞
友人を悼んで友人の弔事
○○君、私は今、悲しみよりも深い怒りにとらわれています。
どうしてこんなにも早く、急にお別れしなくてはならないのですか。君は学生時代から明るくみんなの人気者でした。
その温かい笑顔に何度慰められたことでしょう。みんなに持ち前の笑顔で励ましていた君が、私たちよりも先に永遠に姿を消してしまうなんて悲しすぎます。
君にもう永遠に逢えないと思うと痛恨の極みです。
どうか天国で安らかに眠ってください。
社葬・団体葬の弔辞
部下を悼んで上司の弔事
故○○君。入社以来君の営業マンとしての卓越した活躍は、常に社員の模範でありました。
3年前に営業部長に就任し、これからの当社の中核としての活躍を期待していた矢先の事故です。
不慮の事故とはいえ、深い悲しみと怒りを禁じえません。
こころざし半ばで殉職した君の無念の思いに報いるには、残された我々がそのこころざしを引き継ぎ、会社の発展につくすほかありません。
故○○君、安らかにご永眠ください。
告別式終了時の挨拶
喪主・親族代表の挨拶
遺族を代表いたしまして、皆様にひとこと挨拶を申し上げます。
本日はお忙しい中、ご会葬・お焼香を賜りまして、おかげをもちまして故○○の葬儀・告別式をとどこおりなく済みました。
これよりご出棺の運びになります。
生前はひとからなるぬご厚誼にあずかり、また今ここにお見送りまで頂きまして、故人のさぞ皆様のご厚情に感謝していることと思います。
なお、残された私どもにも、今後も変わりなくご指導ご厚誼を賜りますようお願いいたしまして、挨拶とさせていただきます。
本日はありがとうございました。