戒名料は②で述べた「財施」にあたります。僧侶が戒名を授けてくれる「法施」に対し、感謝の意を込めて財のお布施をするのです。お布施の心得として、最初から見返りを求めてそれを行ってはなりません。自分の行為によって返ってくるものは、あくまでも相手主体で導き出された「結果」です。
生き方大事です!
お金欲しさに集客をして
誰彼なく戒名を付けたり、立派な戒名欲しさに大金を積んだりすることは本末転倒であり、本来のお布施の意味から大きく外れてしまいます。相互に納得してのことであれば、資本主義的な観点からは「商談成立」であり、別に悪いことではありません。しかし、本当に真摯に仏道精進に励む僧侶は戒名の「商品化」に疑問を持っていますし、いくら
大金を積んでも授与を断る寺院もあることは覚えておいたほうが良いでしょう。
大金を積んで授かるとこ、どことは言いませんが
あ・り・ま・す!
以上のことから戒名には相場などなく、そもそも
戒名料などという「料金」さえ存在しないのだということが分かります。僧侶が故人のために心を込めて仏さまとしての名前を付け、授与された側は感謝の意を込めて寺院や僧侶の役に立つものを贈りますので、頭から戒名料を要求したり格式の高い戒名をねだったりするのは、仏教徒の価値観からすればおかしいことなのです。
戒名の授与も「お布施」である以上、授かる人に対してたとえば「院号を付けるから、これとこれをやって、あれを持って来てください」と言うことは、正式にはありません。
故人の生前の社会貢献度や仏教徒としての行いなどといった
「善の功績」が素晴らしく、寺院がそれに報いようとしたときに、格式の高い戒名が付けられます。
この原則に則る限り、無名の一般庶民層で、親兄弟も含めてお寺や仏教に全く縁がない生活をしていた人ですと、授かる戒名は「下級」のものにならざるを得ません。仏さまの前では皆平等ですから、格式が高いからといってあの世で良い扱いをされるわけではありません。あくまでも
「この世でどのような生き方をしたか」で決まります。
戒名を安く買ったり、大金はたいて買ったり
よく分からない世の中になってきました。
理解をしてから故人のためにつけましょうね
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